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最新のデジタルツールを使いこなすとNPOの活動もこんなに変わる 【a-conイベントレポート】

NPO法人a-conでは、NPOのマーケティング領域で役立つイベントを定期的に開催していています。
今回はデジタルツールを活用してNPOのバックオフィスを効率化するというテーマでセミナーが実施されました。

web施策の成功事例紹介の場が少ないNPOセクターでは、「webって難しい」「デジタルツールはややこしくて使いづらい」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、そのような方でも、「これなら自分でもできるかも」と思えるような活用方法を事例を交えて紹介いただきました。

a-conとは?

a-conはNPOの活動を世の中に「伝える」サポートを行っているNPO法人です。

活動資金を増やすため会員数を増やしたい、同じビジョンを持って活動を進めてくれるメンバーを募集したい、よりビジョンが分かりやすく伝わるホームページを作りたいなど、それぞれのNPOが持つ悩みや課題の解決に向けて取り組んでいます。

200人登録メンバーの中からプロジェクトごとに平均5~6名のチームをつくり、3~4ヶ月かけて解決を目指します。

詳しくはNPOコミュニケーション支援機構(a-con)をご覧ください。

 今回はa-conより下記3名の方がご登壇されました。

 ・松本 修さん
 NPO法人コミュニケーション支援機構 コミュニティづくり担当。a-conなどでセールスフォースを活用したメンバーとのコミュニケーションを推進。

・加形拓也さん
 a-con代表理事
 a-con運営メンバーの一員。普段は広告会社でマーケティングプランナーとして活動。

・高村エリナさん
 ライフワークを持つ人・持ちたい人の応援WEBマガジン「Lifeworker」編集長。a-conでは精神障がい者支援プロジェクトなどに参加。



セールスフォースとは

Salesforce(セールスフォース)とは、セールスフォース・ドットコムが提供する顧客管理(CRM)プラットフォームです。

「顧客管理って必要なの?」と思う方もいるかもしれませんが、顧客管理を行うことでそれぞれの顧客のニーズにあったサービスを提供できるようになり、対応満足度やリピート率、定着率の向上が期待できます。

また、salesforce(セールスフォース)はクラウドで顧客管理を行うため、複数の方で顧客データの入力・管理が可能です。複数のメンバーで支援者やイベントの参加者の管理ができるので、イベントごとに担当者が違う場合や担当が変更になった場合でも情報の共有がスムーズにできますね。引継ぎで支援者の情報がうまく引き継がれない、などという事態はなくなりそうです。

 「顧客管理」や「クラウド」と聞くと難しいイメージを抱かれる方もいると思いますが、旅館で女将さんがipadで顧客情報を入力するなど、昔ながらの会社や年配の方も活用されているケースも増えてきているそうです。

NPOでのセールスフォースの活用例

a-conでもメンバー管理にsalesforce(セールスフォース)を導入しています。

200名のメンバーのデータをsalesforce(セールスフォース)で管理しており、メンバーの特長の分析や、一斉告知に活用しています。

一斉送信と聞くと不安と感じる方もいるかもしれませんが、本イベントに登壇されていた高村さんは、イベント告知やお礼メールが毎回送られてくることにとても好印象だったようです。一斉送信が可能になることでメール送信にかかる時間を短縮でき、コミュニケーションの頻度を上げられればメンバーや支援者との関係を深められそうですね。

また、メンバーのスキルを、営業、広報、制作などにグループ分けし、現状どういったスキルを持ったメンバーが不足していて、どういった人に参入してもらいたいのかを考えるということにも活用しているそうです。

加形さん、松本さんのお二人でメンバーの動きをもっと活性化するために様々な使い方を検討したい、というお話をされていました。


支援者や受益者の管理に活用している団体もあります。

支援者管理では年齢や性別などの情報をもとに現在の支援者の傾向を探ったり、支援内容や寄付金額ごとにグループ化を行い告知内容やサンクスレターの内容を考えたりすることができます。

受益者管理では、たとえば子ども向けのキャンプを開催している団体が、子どものアレルギーを管理し事故を防いだり、子どもの好みをスタッフで共有しキャンプをより盛り上げるのに活用したりしています。
参加者からすると自分の好みや興味のあることを覚えてくれていたら何度も参加したくなりますね!

 このように便利に使えるsalesforce(セールスフォース)。NPO法人であればsalesforce.org(セールスフォースドットオルグ)からsalesforceの顧客管理システムが無料提供されます。支援者やイベント参加者の管理に困っている、支援者とのコミュニケーションを活発にしたい、支援者がどうやったら増えるのかを知りたい、という方は試してみましょう。

申し込み方法

非営利団体への製品寄贈・割引 ( Power of Us プログラム ) のページより申し込み可能です。


まずはトライアルの申し込みを行い、30日間とトライアル期間中に書類を提出し、承認されればトライアル期間後も無料で使用できます。

使用方法

「実際の操作は難しいのでは?」というムードが会場に漂ったのですが、作業の9割はドラッグ&ドロップで可能とのことです。

また、「難しいことはプロに聞こう」というスタンスで、使い方はsalesforce.org(セールスフォースドットオルグ)に問い合わせをして教えてもらうことができます。
簡単な操作方法は覚えて、困ったことがある場合はsalesforce.org(セールスフォースドットオルグ)もしくはsalesforce(セールスフォース)を使用している別のNPO法人に聞きながら操作に慣れていくのがよいとのことでした。
問い合わせ窓口がしっかりあるのは安心ですね。Webが苦手という方でも始められそうです。

導入にあたりNPO法人側で決めるべき大切なポイントは「どういった項目を管理するか」とのことでした。

私が寄付者管理を例に考えてみたのは、名前・電話番号・メールアドレス・住所・年齢・性別という基本情報と、寄付金額最終寄付日時・初回連絡日・最終連絡日あたりでしょうか。

この情報があれば、どの年齢の支援者が多いのか、どれくらい金額を寄付している方が多いのか、どの年齢層の方が平均どれくらいの金額を寄付してくださっているのかというデータの分析や最終連絡日から時間が経ってしまっている人を見つけてコミュニケーションをとり、支援を継続してもらえる関係構築などができるからです。

どういったかたちで活用したいかを決めてから項目を考えるとよいとのことです。

 1度支援者になってくださった方との関係を築いていくこと、支援者の傾向をつかむことで支援者を増やすことにつなげたり、イベント参加者を管理して、そこから支援者につなげるためのコミュニケーションをとったりすることでNPOの活動、思いをたくさんの方に届けられる仕組みを作っていけるのではないかと感じました。

イベント開始時は、私も「操作が難しいのではないか」という不安があったのですが、活用事例を聞くとデジタルツールが得意でなくても使えそうだなと感じました。
また、何より「わからないことは問い合わせ窓口に聞けばいい」という言葉がとても心強いなと感じました。salesforce(セールスフォース)に限らず、デジタルツールは挑戦しづらいという方も、まずは「使ってみよう!」という気持ちでどんどん触ってみるのがよいのではないかなと感じました!


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