事例・インタビュー

寄付集めのための海外事例3選!キーワードは『共感』・『透明性』・『手軽さ』

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日米英3カ国のうち、最も寄付市場の大きい国、逆に最も小さい国がどこかご存知でしょうか?実は、

米:個人寄付総額 約27兆3,504億円(名目GDP比1.5%)
英:個人寄付総額 約1兆8,100億円(名目GDP比0.6%)
日:個人寄付総額 約7,409億円(名目GDP比0.2%)

となっており、日本に比べ欧米諸国では寄付文化が盛んであることが分かっています。

そこで今回は寄付文化の盛んな欧米諸国を中心に、海外ではどのようなweb施策を行っているのか、支援者へのアプローチの角度ごとに事例をまとめてみました。

 

共感から寄付を促す事例

2014年の寄付の動機では、「団体への共感」が57.4%と最も多く選ばれています
また、寄付先を選ぶ際に重視した点として、「寄付金の使い道が明確で、有効に使ってもらえること」が42.3%と最も多く、次いで「活動の趣旨や目的に賛同・共感・期待できること」が36.6%で選ばれています

これらのことから寄付を促すために、共感させるコンテンツを用意することが有効だと考えられます。
共感のためには、支援者や潜在支援者に自分事のように感じさせる必要があり、実際の事例では参加や体験を通して共感させることで寄付を促しています。

寄付のための仮想宿泊予約サイト《スウェーデン》
FAKTUM HOTELS

FAKTUM HOTELSは、スウェーデンのホームレス支援を行う団体が作成したサイトです。
ホームレスが実際に寝泊りするような、廃墟や公園、橋の下など10箇所を宿泊場所とした予約サイトです。

実際には宿泊予約はできませんが、1泊100SEK(スウェーデン・クローナ)として寄付することができます。
屋根のない場所や荒れた場所の写真を載せることで、そのような場所で寝泊りしなければならない状況を想像させ、寄付を促す仕組みになっています。

宿泊場所を決めて、宿泊日数(=寄付金額)を選択し寄付を行うことができます。
宿泊日数は1泊(100SEK)~1年(36,500SEK)の間でいくつか選択できます。

 

透明性で寄付を促す事例

前項で触れたように、2014年の調査では寄付先を選ぶ際に重視したこととして「寄付金の使い道が明確で、有効に使ってもらえること」がもっとも多い42.3%でした
確かに寄付や募金を利用した「募金詐欺」があるのも事実。
寄付したお金がきちんと使われているのか、寄付先の団体がまともな団体であるのかは気になるものです。

透明性によってリアルタイムで発生する寄付需要を発信するサイト《イタリア》
Helperbit

Helperbitは、慈善団体の腐敗やそれを騙った詐欺により、透明性の欠如や資金の不公平な分配によって人々が非営利団体を信用せずに寄付を避けていることを指摘しています。

その問題に対して、Helperbitは寄付の100%が支援を必要としている人に届くよう、支援者とダイレクトに繋ぐことで資金の流れを明確にし、ビットコインによるリアルタイムの送金、追跡を可能としました。
実際にHelperbitを利用して、目標の59%の寄付を調達した事例もあります。

 

手軽さで寄付を促す事例

寄付をしたい気持ちがあっても、実行に移す手段が分かりづらければ寄付してくれません。
2014年の調査では、寄付先を選ぶ際に重視したこととして「寄付の方法がすぐにわかり簡便であること」が23.9%と3番目の理由に挙げられています

インターネットやスマートフォンが急速に普及したことで、従来なかった寄付の方法としてオンライン決済やアプリが身近なものになりました。
人は慣れない新しい方法が出てくると、なかなかそれを受け入れようとしないことがあります。
つまりオンライン決済やアプリなど新しい寄付の方法が出てきても、分かりやすい使い方でなければ使ってもらえません。

スマートフォン1つで手軽に寄付から税務書類の管理ができるアプリ《アメリカ》
uBack

uBackは寄付のできるアプリです。
スマホ1つで寄付から寄付履歴や税務書類の管理ができます。

ユーザーは関心のある社会課題を探し、それに該当する団体のロゴ一覧から支援したい団体を見つけて寄付をします。
寄付は金額と支払い方法の入力だけです。
寄付後、SNSで拡散したり、自動生成される寄付履歴や税務書類で管理したりできます。
寄付をする瞬間だけでなく、寄付をした後の行動についてもシンプルで分かりやすいつくりになっています。

このように手軽に寄付ができるプラットフォームを採用することで、支援者側のハードルをぐんと下げることができます。

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※日本ファンドレイジング協会編.“寄付白書2015ーGiving Japan 2015”.日本ファンドレイジング協会,2015,p.26-27,34-35,38-39

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