基礎知識

Google Ad Grantsの掲載順位、クリック単価の決定は?リスティング広告でのオークションとは

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前回の『Google Ad Grantsを利用するなら知っておきたい、リスティング広告掲載の仕組み』では、どのような仕組みでリスティング広告(≒Google Ad Grants)が掲載されるのかについてご紹介しました。

掲載の仕組みが分かったところで、今回は掲載される“位置”がどのように決定されるか、1クリックあたりの広告費はどのように決まるのかについて説明していきたいと思います。

 

リスティング広告は少し特殊なオークション形式である

リスティング広告は検索結果に表示される広告ですが、広告の数には上限があります。
Google検索での広告掲載枠は最大7枠(2017年5月時点)。
つまり特定の検索に対して広告を出稿したい広告主が8以上いるとすれば、掲載できない広告が出てくるということです。

掲載枠の上から、掲載順位1位、2位、3位・・・・・・、とするとき、広告主はその順位をオークションで競るのです。
広告主はどのような検索語句に対して広告を表示させるかを指定すると同時に、そのキーワードでの広告1クリックに対していくらまで出せるか、入札価格を指定します。

例えば、『ボランティア 募集』という検索に対して広告を出稿したい広告主が3人いたとしましょう。
それぞれ、

A:300円
B:200円
C:100円

で競りに掛けたとすれば、

1位:A
2位:B
3位:C

という順位がつきます。
しかし、この順位そのままで掲載されるわけではありません。
リスティング広告のオークションは価格の大小だけで決定する通常のオークションとは少し異なり、広告の品質というものが掲載順位に影響を与えます。
入札価格が高ければ掲載順位が高くなるとは限らず、潤沢な資金がない広告主でも上位表示を狙うことができるのです。

広告の掲載順位を決める要素を『広告ランク』と呼び、広告ランクが大きい順に掲載順位が高くなります。

広告ランク=入札価格 × 広告の品質 + 広告フォーマット

この式から広告の品質の値によって掲載順位に大きな影響が生じることが分かりますね。
また広告の品質と入札の掛け合わせが同等であるときに、広告フォーマットが差になることから、広告フォーマットによる評価の獲得も見逃せません。

 

広告の品質と広告フォーマットを高めるには

広告ランクを決定づける3つの要素のうち、入札価格は広告主側で数値として把握ができます。
しかし広告の品質と広告フォーマットは数値で把握することができません。
よって広告ランクがいくつなのか、広告主では正確に把握することはできないのです。

そこで広告の品質については、Google AdWords(もしくはGoogle Ad Grants)の管理画面で確認できる指標『キーワードの品質』で、評価が高いか低いかを確認しましょう。
キーワードの品質は、広告の品質の一部について過去の数値を含めた平均値を出したものです。
よってキーワードの品質が高ければ、おおよそ広告の品質も高いと考えて良いでしょう。

また、広告フォーマットは広告表示オプションと呼ばれる、広告本文に情報を追加できるものです。下の画像の赤く囲った部分があたります。
広告フォーマットを設定しておくことで、広告ランクを高める目的以外にも広告の占有面積も増えて目に入りやすくなるため、必ず設定しておくことをおすすめします。

 

入札価格=1クリックあたりの広告費ではない

前項で、広告主は広告1クリックに対していくらまで出せるか、入札価格を指定すると説明しました。
しかし、この入札価格そのままの金額が広告費として請求されるわけではありません。

請求される1クリックあたりの広告費を『実際のクリック単価(cpc:cost per click)』といいます。
実際のクリック単価は、その掲載順位を維持できる最低金額になります。
つまり、

掲載順位 n位の広告ランク>掲載順位 (n+1)位の広告ランク・・・①

の関係式を維持できる最低額です。
広告フォーマットの評価が小さいと仮定し0とすると、①の不等式から、

掲載順位 n位の(入札価格 × 広告の品質)>掲載順位 (n+1)位の広告ランク
掲載順位 n位の入札価格>掲載順位 (n+1)位の広告ランク ÷ 掲載順位 n位の広告の品質

となります。
この不等式を満たす最低金額ですので、

掲載順位 n位の実際のクリック単価
=掲載順位 (n+1)位の広告ランク ÷ 掲載順位 n位の広告の品質 + 1円

です。
よって広告の品質を高めることで、実際のクリック単価を低く抑えることができます
資金の少ない広告主でも上位掲載を狙えるのは、このような仕組みからです。
また多くの場合、実際のクリック単価は入札価格で指定した金額を下回ります。

 

Google Ad Grantsの場合、1つ注意しなければなりません。
それはGoogle Ad Gratnsの広告の掲載順位は、有料のGoogleAdWords広告の下になってしまう点です。
ある特定の検索に対するGoogleAdWords広告が7以上あるとき、広告枠がすべて埋まってしまうためGoogle Ad Grantsの広告は表示されないのです。
その他はGoogleAdWords広告と同様の仕組みです。

もしどうしても広告を出稿したい検索キーワードにおいて、Google Ad Gratnsで出稿できない場合は、GoogleAdWords広告を出稿することを検討してみてはいかがでしょうか。

 

オークションの仕組みを知って、クリック単価を抑えて上位掲載を狙おう

今回の記事では、

  • 掲載順位は広告ランクの大小によるオークションで決まる
  • 広告ランク = 入札価格 × 広告の品質 + 広告フォーマット
  • 広告の品質を高めると実際のクリック単価が低くなる
  • Google Ad Grants広告はGoogleAdWords広告の下位に掲載される

の4点を覚えておいていただければと思います。
入札価格だけで掲載順位が決まらないのがリスティング広告のおもしろさです。
オークションの仕組みを知ることで、クリック単価を抑えつつ上位掲載を狙い、より多くの広告露出、クリック獲得を目指してみましょう。

 

☆Google Ad Grants運用のための基礎知識&運用のコツ☆

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