基礎知識

NPOの資金調達、ファンドレイジング(fund-raising)とは?

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ファンドレイジング(fund-raising)』という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
NPOに興味関心の高い方や、NPOの活動に参加している方はご存知の方も多いでしょう。
しかし普段NPOに関わることのない方にとっては、耳慣れない言葉ではないでしょうか。

そこで今回はファンドレイジングについて紹介したいと思います。

 

ファンドレイジング(fund-raising)とは?

ファンドレイジングとは、NPOが行う資金調達のことを指します。

 

NPOの活動には資金が必要です。
しかし、その活動の恩恵を受ける対象者から、必ずしもお金を受け取ることができるとは限りません。
例えば、貧困にあえぐ方の支援を行うNPOが、その対象者からお金を受け取っては本末転倒です。

 

そこで、NPOは活動資金のために、個人や法人、政府などから資金を調達します。
これをファンドレイジングと呼びます。

 

日本のファンドレイジングを牽引する、『日本ファンドレイジング協会(JFRA:Japan fundraising flssociation)』によると、下記のように定義されています。

 

ファンドレイジングとは、NPO(Non-Profit Organizations : 民間非営利団体。NPO法人のみならず公益法人、社会福祉法人などを含む)が、活動のための資金を個人、法人、政府などから集める行為を総称していう。もとは、「Raising Fund」(資金を集める)という言葉が名詞化した名称である。主に民間非営利組織の資金集めについて使われる用語であるが、投資家や民間企業に関連する資金集めに使われる場合もある。ファンドレイジングといった場合、狭義には寄付金のみを対象としたものを指す。しかし一般的には寄付に加え、会費、助成金、補助金などの「支援的資金」集めも含むとされている。さらに広義の意味では、民間非営利団体の財源獲得(事業収入、融資、社会的投資なども含む)を全体として総称する言葉として用いられる。

出典:日本ファンドレイジング協会

 

webを使ったファンドレイジングの方法には、Googleに無償で広告を掲載できるGoogle Ad Grantsを利用した寄付の募集などがあります。
(詳しくは「【NPO向け広告】Google Ad Grantsで関心の高い支援者を募ろう」をご覧ください)

 

日本の寄付の状況

日本ファンドレイジング協会は、日本の寄付の現状と動向について調査を行い、『寄付白書 Giving Jaoan』を発行しています。

 

『寄付白書2015』の調査では、東日本大震災の起こった2011年における日本の個人寄付総額・金銭寄付者率が大きく上昇したことが分かっています。

 

金銭による寄付をした人の割合は、2009年には34.0%、2010年33.7%だったものが、2011年には東日本大震災関連の寄付とそれ以外の寄付をあわせて68.6%と急増し、2012年にも46.7%に達した。

出典:日本ファンドレイジング協会

図.日本における寄付遷移者率の推移

 

東日本大震災の翌年2012年は、個人寄付総額・金銭寄付者率が震災の起こった2011年よりも減少しましたが、震災が起こる2009年、2010年よりも高い値を保っています。
震災が起こることで、寄付やNPOの活動に対する興味関心が高まった結果と言えますね。

 

しかし、この調査からは一度高まった寄付やNPO活動に対する興味関心も、翌年になれば低下してしまった現状も伺えます。
大きな震災が起こらなければ、寄付やNPOへの興味関心が高まらないという課題が見えてきます。

 

そこで、震災の有無に関係なく、普段から人々の寄付やNPOに対する興味関心を高め、寄付や支援を必要とするNPO団体と引き合わせる『ファンドレイザー』の存在が求められています。

 

NPOと人を繋ぐ、ファンドレイザーとは

『ファンドレイザー』とは、NPO団体の資金調達活動を担う人です。
その仕事は簡単ではありません。
NPO団体の活動や目的を正しく世の中に伝え、理解や共感を得て、そのNPO団体の支援者を増やす仕事です。
伝える力やコミュニケーション能力、団体内外の人との協調性、その人自身の人柄などが問われます。
また、NPOやファンドレイジングをはじめ、世の中の情報に対する高いアンテナや、状況把握能力、周りを巻き込む行動力なども求められます。

 

アジア最大のファンドレイジングカンファレンス『FRJ2017』が開催!

来る2017年3月18日・19日に、アジア最大のファンドレイジングカンファレンス『FRJ2017』が開催されます。
FRJ2017では、国内外の講師による事例紹介やセッションが公開され、昨今のファンドレイジング事情や知識を深めることができます。
またNPO向けのサービスを提供する企業によるブース展示もあります。

 

NPO Marketing Laboを運営する株式会社ジャックアンドビーンズも参加いたしました。
その様子をまとめたイベントレポートはこちらから。

☆FRJ2017イベントレポート☆

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