イベントレポート

プロボノ会計士とNPOをマッチング、Accountability for Change一周年パーティーレポート

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6月18日にAccountability for Changeという団体の設立一周年パーティーが開かれたので、参加させていただきました。

今回はその様子をまとめました。

 

NPO法人Accountability for Changeとは

Accountability for Changeという団体を、皆さんはご存知でしょうか?
Accountability for Changeは、専門性を活かした社会貢献活動を通じて、ソーシャルセクターの健全な発展に寄与しながら、次世代の会計プロフェッショナルの育成を目指すことをミッションに活動している団体です。
2016年3月に設立され、現在は会計士をはじめとする約30名のメンバーが参加しています。

今回のパーティーでは、会計・財務・内部統制などでサポートしてくれる会計士を探しているNPO、またプロボノ活動に興味のある会計士の方がメインで参加していました。

会場ではまず、プロボノを募集している3つのNPO団体がプレゼンテーションを行い、それぞれ事業内容を紹介し、会計士をはじめとするプロボノに、今後サポートを依頼していきたいことを説明しました。

NPO団体は下記の3団体です。プレゼンテーションの後には、各団体と会計士が直接話せる機会もあり、その場でどんどんマッチングが進められていました。

認定NPO法人 Living in Peace
「機会の平等を通じた貧困削減」を目指す団体で、マイクロファイナンスプロジェクトと、こどもプロジェクトの2つの事業を行っています。専従職員を持たず、メンバー全員が本業の仕事を持ち、プロボノとして平日夜や週末を使って活動しています。

NPO法人 ARUN  Seed
社会的投資の普及・発展・研究を目的として発足したNPO法人です。ARUN Seedは、途上国への社会的投資を実践するARUN合同会社と連携しながら、社会的投資の調査研究、情報発信を行い、インパクトインベストメントやソーシャルビジネスを推進する他団体とのネットワークを通して社会的投資を広め、日本から世界へ情報発信を進めています。

NPO法人キズキ
一度挫折してしまったとしても、「何度でもやり直すことのできる社会」を目指し、若者の学び直しを全力でサポートしている団体です。

 

プロボノとNPO団体によるパネルディスカッション

次に、Accountability for Changeで実際にプロボノとして活動している会計士と、受け入れているNPOとのパネルディスカッションが行われました。

 

▼パネルディスカッション参加メンバー
右から
Living in Peace小田切さん【プロボノ】
Living in Peace横山さん【会計プロボノ】
ARUN 長沼さん
ARUN 林田さん【会計プロボノ】
キズキ 安田さん
Living in Peace 板垣さん【会計プロボノ】
YouthCreate 原田さん(※遅刻してのご参加のため写真なし、ごめんなさい!)

 

質問①プロボノに興味を持ったきっかけは?

横山さん
Teach for Japanに会計士として参加している人の話を聞いたことがきっかけです。社会課題の解決に携さわりたいと思い、Living in Peaceに参加しました。

林田さん
ソーシャルビジネスにずっと興味を持っていましたが、なかなか行動に移せずにいました。そんな中、Accountability for Changeの五十嵐さんと出会ったことがきっかけで、自分のできることがあると気が付き、ARUNにプロボノとして参加しました。

板垣さん
転職活動期間中に、ソーシャルキャリアフォーラムに参加しました。その中でLiving in Peaceの代表の話を聞く機会があり、感銘を受け、Living in Peaceに参加するようになりました。

 

質問②プロボノのやりがいや面白みはありますか?また、苦労することはありますか?

横山さん
プロボノとして活動している会計士はまだ少ないと思います。そのため、タイムスケジュールをどう決めていくか、最初は難しいと思うこともありました。Living in Peaceの活動と本業をどうバランスをとって進めていくか、最近は少し慣れてきましたが、活動を始めたばかりの時は難しかったです。

林田さん
普段、同じような知識やバックグランドを持っている人とばかり話してしまうので、プロボノで会計に関する研修の講師をするときにも、ついつい専門用語を使ってしまいます。会計のバックグラウンドがない人に、分かりやすく説明することが難しいと感じます。良かった点については、ARUNに参加することで、人脈が増えたことです。特に世界の起業家とも実際に会って話せることが一番の魅力で、自分のモチベーションになっていると思っています。

板垣さん
NPOでは自分からアクションを起こさなければいけないので、どうアクションを起こしたらいいか日々考えています。監査法人では経験したことがなかったので、最初は難しく感じました。良かった点は、これまでに培ってきたスキルが、会社外でどのように役立つのか、目に見える形で実感できたことです。

 

質問③実際にプロボノがもたらしてくれた変化はありますか?またプロボノの印象はどのようなものですか?

小田切さん
財務会計はLiving in Peaceにとっても非常に重要です。その点をプロの会計士が担ってくれていることはとても大きいと思います。NPOの職員は強い思いを持っている人が多いのですが、なかなか思いだけでは活動は続いていきません。専門性をしっかり持って活躍してくださっているので、とても頼もしいです。

長沼さん
林田さんはとても笑顔が素敵な人。パワーにあふれていて周りにいい影響を与えてくださっています。

 

質問④会計士としての本業も忙しいと思いますが、本業とNPOのスケジュールはどのように調整していますか?

板垣さん
本業が忙しい時は、事前にNPOにきちんと伝えています。定時で帰れるときや、仕事が落ち着いたときにはLiving in Peaceの活動にがっつりと関わる、そんなスタンスでやっています。

林田さん
活動は一カ月に1~2回参加しています。ミーティングへのスカイプ参加が認められていたり、ARUNでは、プロボノメンバーが本業と両立しやすいよう工夫してくれていたりするので、とても活動しやすいです。

横山さん
私は少しハードなプロボノワーカーだと思っています。毎週活動していますし、平日にスカイプ会議で参加することもありますし、メッセンジャーアプリも常に確認しています。ただ、自分が楽しみながら活動しているので、まったく苦にはなっていません。

 

質問④今後、プロボノ会計士に期待することはなんでしょうか?

原田さん
中長期的な活動の見通しに悩んでいます。ビジョンを一緒に考え、組織を共に作っていくようなパートナーになってほしいです。

安田さん
会計士としてのプロボノの参加は、専門性が高く、とてもバリューが出しやすいと思っています。事業に力を入れているので、会計部分は税理士に丸投げしている部分もあります。法人内で会計が回る仕組みを作っていきたいので、その点でご協力いただきたいと思っています。

 

質問⑤プロボノの最大の魅力は何ですか?またこれからプロボノを始めようと考えている人へのメッセージは?

横山さん
NPOの設立者は強い思いを持ちながら活動をしている、とても優秀な方が多いです。そのような人たちと自分たちが会計士として関われることは、とても魅力的だと思います。今回のイベントでプロボノやソーシャルセクターに興味があると感じた人がいらっしゃったら、ぜひ参加してください。

林田さん
NPOで活動すると、普段とは違う視点で物事を考え、普段関わらない人と物事を一緒に進めることになります。とてもいい経験だと思います。ぜひ一緒に頑張りましょう。

板垣さん
本業で関わらない人と仕事ができることが魅力です。自分のスキルを相対化して見ることができますし、会計スキルが会社外でどのように役立つかが目に見えてわかります。今回のイベントで興味を持ってくださった方、ぜひプロボノの世界に飛び込んでみてくださいね。

 

プロボノとして活動したい会計士の方は

会計士プロボノとして実際に活躍している方のお話を聞くことができ、とても貴重な経験ができました。専門性を持ったプロボノの活躍により、NPO業界がますます盛り上がっていくといいですね。

会計士としてプロボノに興味がある方、ぜひAccountability for Changeの活動をチェックしてみてくださいね。

▼NPO法人Accountability for Change
HP:http://www.accountability4change.com/
Facebook:https://www.facebook.com/Accountability4Change/

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